「水分を控えれば、汗はかかない」は間違い
多汗に悩んでいる人の中で、よく「汗をかかないように水分を控える」という人がいます。しかし、その考えは間違っています。
発汗は、体温調節のためにとても大切な役割を担っています。たとえ、水分を控えても体温を下げなくてはいけないときは、必要な分の汗をかくように人のカラダはできています。
逆に汗をかく必要がなければ、いくら水を飲んでもそれは汗でなく尿として出るようになっています。また、暑いときに汗対策のために水分を控えると、脱水症状になって非常に危険です。
脱水が原因で、体臭が強くなることも
さらに脱水は便秘をまねくこともあり、便秘の状態が長く続くと、腸内で細菌がたんぱく質を分解してできたインドール、スカトール、アンモニアなどのニオイ物質を便として排泄しにくくなり、腸内濃度が高くなります。そうすると、一部は腸管から吸収され、肝臓で尿素に合成されない部分は、呼気や汗腺から分泌されるため、体臭が強くなることがあります。
もし、あなたが多汗や汗のニオイについて悩んでいるのだとしたら、積極的に水分補給をするようにしましょう。結果、腸内の環境も改善され、体臭の悩みにもよい結果をもたらしてくれるかもしれません。