女性に致命的に嫌われる「ミドル脂臭」
ビジネスマンにとって、社内の女性からどう評価されるかは、社内での立ち位置を確保するうえでも重要な要素でしょう。本当の意味で仕事ができる人は、女性社員を味方にして、社内での立場をより強固なものにしているはずです。
実は、体臭のなかでも女性にいちばん敬遠されるニオイがあります。それは、「ミドル脂臭」と呼ばれるニオイです。もともと、女性は男性に比べて嗅覚が鋭いです。男性同士では気にならない程度のニオイでも、女性は見逃してはくれません。
なかでも、この「ミドル脂臭」の主成分が放つニオイは、別名「つわり臭」とも呼ばれており、女性が嗅ぐと胸がムカムカするほどの不快感を覚えます。これは理屈ではなく、もはや生理的に嫌悪されるニオイなので、ミドル脂臭を発している男性は、女性から致命的に嫌われる原因になります。
ミドル脂臭は比較的若い世代に発生しやすい
ミドル脂臭は、最近の体臭研究で新たに発見されたニオイで、汗臭、加齢臭に次ぐ第3の体臭と言われています。
よく、加齢臭と混同されがちですが、ミドル脂臭の主成分は「ノネナール」ではなく、「ジアセチル」という物質です。また、加齢臭が発生するのは、40~50代以上の人に多いですが、ミドル脂臭は、30~40代の比較的若い世代に発生しやすいニオイです。この世代の人が「枕がニオう」と感じたら、それは加齢臭ではなく、ミドル脂臭と考えたほうがいいでしょう。
さらに、困ったことにジアセチルは、汗のなかに含まれる乳酸と、皮脂が酸化してできる中鎖脂肪酸が結合することで、加齢臭と比べ物にならないくらい強いニオイを発生させます。具体的には、使い古した油のようなニオイです。ジアセチルは、お酒の醸造過程でも生まれてしまうことがあるのですが、もし原酒樽の中にほんの少しでもジアセチルが発生した場合、香りや風味は一気に失われ、樽ごと廃棄しなくてはならないほど、ニオイの強い成分なのです。
また、ミドル脂臭は、後頭部から首筋の後ろ側にかけて発生することが多く、自分では気づきにくいという特徴があります。「何もしていないのに、最近女性に避けられている気がする」と思っている人は気をつけたほうがいいでしょう。
対策の基本は、生活習慣の改善
ミドル脂臭の原因は、加齢臭と同じで生活習慣にあります。脂っこいものが好きで、野菜をあまり食べない人。休みが少なく、疲れ気味の人。ストレスの多い環境で仕事をしている人などに、ミドル脂臭は発生しやすいということです。
そのため、脂質を節制し、野菜を摂取したり、ストレスを解消したりすることが、ミドル脂臭の基本的な対策となります。また、ミドル脂臭を抑えるシャンプーなども販売されていますので、併せて活用することをおすすめします。