KONICA MINOLTA

Kunkun body(クンクン ボディ)

Column 44

3大体臭

DATE : 2018.5.17

最古のデオドラント剤!?
ミョウバンで上手にニオイ対策をしよう。

ミョウバンは最古のデオドラント剤

ミョウバンは、漬物の発色剤や、麺のコシや歯ごたえをよくするためのかんすいとして広く使われている食品添加物で、スーパーや薬局で売られています。ミョウバンとは何か、というのは、一言で説明するのは難しいのですが、簡単に言うと、カリウムやアンモニウムなどの金属とアルミニウムなどの金属が硫酸塩の形で結合した複合塩の総称です。

現在市販されているミョウバンは、メーカーが工場で合成したものですが、自然物としても採取されます。古代ローマでは、制汗剤として日常的に使っていたとも言われています。そう、ミョウバンは世界最古のデオドラント剤なのです。

ヨーロッパでは、このミョウバンが結晶となった天然塩を「アルム石」と呼んで、古くからデオドラント剤として使用していました。現在は、日本でも天然アルム石に、殺菌作用のあるフェノール等の化学物質を配合し、自然に近いデオドラント剤として販売されています。

 

 

ミョウバンが体臭に効くワケ

では、なぜミョウバンは体臭予防に効果があるのでしょうか。

第一に、水に溶けると酸性になるミョウバンの性質です。ニオイは皮膚表面の雑菌が汗の成分を分解することで発生します。皮膚が酸性であれば、雑菌の繁殖が抑制され、結果的にニオイが抑えられるのです。制菌作用にとどまらず、より積極的な殺菌作用もあるようです。

第二に、収れん作用、つまりミョウバンの制汗作用です。ニオイ成分の含まれた汗を抑えられれば、当然ニオイも抑えることができます。ところが、このミョウバンの制汗のメカニズムはあまりよくわかっていません。

アルミニウム塩が汗腺の導管周囲に炎症を起こし、導管を閉塞させるのではないか。ジェル状になったアルミニウム塩が導管に入って出口を塞ぐのではないか。または汗腺の導管部の透過性が高まり、汗を再吸収してしまうのではないか。さらにはミョウバンのタンパク質変性作用で表皮の角質が角化するからではないか、などさまざまな説があります。おそらくそのすべてが制汗に関わっているのだろ思われます。

第三に、皮膚上で作られたニオイそのものを消臭する作用です。ミョウバンには、さまざまな金属が含まれているので、酸化還元反応による金属消臭が行われたり、ニオイ成分の中和による消臭が行われたりします。特に、ミョウバンは酸性なので、アルカリ性のニオイ成分であるアンモニアに対する消臭作用は特異的で、汗クサさを抑えるのには非常に有効です。

 

 

ミョウバンの活用法

それでは、ミョウバンのデオドラント剤としての活用法はどのようなものなのか。

いちばん簡単な方法は、ミョウバンの粉末を直接ワキの下に塗ることです。焼きミョウバンであれば、すり鉢で擦って粉にしてから塗ります。汗を抑えたい場合には、これだけでも効果があります。

しかし、ミョウバンの酸性という性質を利用するなら、水に溶かしたミョウバン水をスプレーなどで吹き付けるのが、より効果的です。ミョウバン水の作り方は簡単です。市販のミョウバン(50g)を1.5リットルのペットボトルに入れ、水道水を注いでフタをしてよく振るだけです。ミョウバンが溶けない場合には、1日そのまま放置すると、溶解して透明の液になります。これをスプレー器に入れて皮膚に吹き付けるだけでなく、ガーゼに浸してワキを拭くのもよいでしょう。皮膚にスプレーされた水は蒸発してミョウバンが残り、皮膚が弱酸性に保たれます。

より消臭作用を強くしたい場合には、水道水の代わりに濃い目の緑茶で溶かします。緑茶のカテキンには強い植物消臭作用がありますので、相乗効果が期待できます。さらにその中にレモン汁をたらしてもよいでしょう。レモンの香りがマスキング効果をもたらすのです。

この原液は、冷蔵庫の中に保存するなら1ヵ月近くもちますが、値段も高いものではないので、1~2週間に1回程度新しいものを作るのがよいでしょう。さらに、原液を30~50ccくらいお風呂に入れて、ミョウバン浴をするのもおすすめです。ただ、あまり濃くすると、酸性の作用でお風呂の金属が傷むことがありますので注意しましょう。

このように、ミョウバンは最も古く、最も安く、最も身近で安全なデオドラント剤と言えるでしょう。ただし、何事もそうですが、いくら安全といっても体全体にスプレーしたり、顔に吹き付けたりはしないようにしてください。体全体に使用すると、発汗作用を抑制して体温調節に影響することもあります。また、人によってはかぶれることもありますので、自分の皮膚にあった濃度のものを使用することが大切です。

 

 

確実なニオイ対策のために、ニオイチェックも忘れずに

以上がミョウバンを使ったニオイ対策の効果とその方法です。しかし、自分のニオイは、自分ではわかりにくいもの。自分では十分な対策ができたと思っていても、周りの人にはニオっていた、なんてこともあります。そのため、今どのくらい自分がニオっているのか、本当に対策ができているのかを、普段から客観的にニオイチェックをすることが大切です。

 

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